top of page
久保さん(歩く).png
​連載コラム

​『もりさんぽ』

タウンマネージャーもりさんによる久留米の街ネタ・小ネタ。

​毎月1話ずつ更新していきます。

​皆さまからの情報もお待ちしております!

2022年11月号

​『もりさんぽ』

​「KBC九州朝日放送がイチオシな理由」

 街には歴史があり、たどれば先人の想いに触れることができます。六ツ門地区にひときわ目を引く、「久留米シティプラザ」。文化の殿堂として、多くのお客さまが集まる存在感大な建造物ですね。この地は、古くは昭和12(1937)年にオープンした「旭屋デパート」としてよく知られています。

 創設には久留米出身の実業家であり、三越百貨店を創業した日比翁助氏が深く関わったと言います。近代百貨店は日比氏の功績。郷土の偉人です。著名な、「今日は帝劇、明日は三越」というコピーは、彼の発案と言われています。その後、昭和37(1962)年に久留米井筒屋として商都久留米を支えますが、2009(平成21)年、その終焉を迎えます。

 2011(平成23)年から解体工事を行い、2016(平成28)年に「久留米シティプラザ」が開設されます。工事中には、先の大戦で投下された弾薬が地中から発見されたとも聴き及びます。大戦末期の1945(昭和20)年8月11日の「久留米大空襲」の激しさを知る遺構とも言えます。KBC九州朝日放送は、1954(昭和29)年正月にこの地で放送を開始しています。1956(昭和31)年12月に福岡市へ移転しますが、創業地としてプラザ六ツ門テラス側ロビーに、マイクロフォンのモニュメントが置かれ、往時を偲ぶことが出来ます。

 これだけでは!面白くない!『もりさんぽ』は、東宝映画『空の大怪獣ラドン』(東宝初のカラー怪獣映画!の金字塔作品)に注目します!公開は、1956(昭和31)年12月26日です。本作品は、福岡市天神地区で岩田屋を破壊し、付近を火の海と化しますが、街並みをはじめ、西鉄電車の緻密なミニアチュールが見ものです。美術設計は、現福岡県古賀市出身の井上泰幸氏がその一角を担当。実際に天神を歩き、設計したと言います。見事です。今年4月、生誕100年を記念し「東京都現代美術館」で展覧会が開催され、天神のミニアチュールが精巧に再現されていました。そこの西鉄福岡天神駅ホームに大発見!が!久留米絣のデザインは感涙モノです。こうして、KBCは私のイチオシとなっているのです。

コラム11月①KBC.JPG
コラム11月②KBC.JPG
bottom of page