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​連載コラム

​『もりさんぽ』

タウンマネージャーもりさんによる久留米の街ネタ・小ネタ。

​毎月1話ずつ更新していきます。

​皆さまからの情報もお待ちしております!

2023年9月号

​『もりさんぽ』

「まちの魅力とは」

 残暑厳しい9月のスタート。皆さまにはお変わりありませんでしょうか。

筑後地域の酷暑は「ハンパ」なく、私はややバテ気味。気をつけながら過ごしております。とはいえ、まちなかを良くしようと努力をする方々との「まちづくり」にお休みはなし。エリア価値は、向上中ですがまだまだ。市民の多くが「幸せを感じることができるまち」への取り組みを継続して行きます。

 そんな中、各地を訪れ「まちづくり」の現場を拝見する機会が多くなっています。国県市や、商工会議所、商工会、商店街からお招きを頂きます。「先取性ある久留米市の取り組みを教えてほしい」や、「うちの街をどのようにすれば良くできるのか。商業者の進む道は?」など、オーダーは多種多様です。「〇〇〇で成功している事例を教えて」「失敗したくないから上手くいく手法だけをくれ」と、地場状況を顧みずに即効果がある事業を、とおっしゃるケースもあります。そんな地域は概ね、「うちの街は、何にもない」「自慢になるものが無くて・・・」とまず、街の中に「あきらめ感」があるのが相場です。タクシーに乗れば、「何もない街」と言う。街を案内していただくと、説明や見どころの紹介もほとんどなく、ただ歩くだけ。

 市街地ですから、街の成り立ちや歴史、文化、風土があるはず。こうしたことに根差した活性化でなければ、一過性で終わり継続しない取り組みになってしまうのは明らかです。ちょっとした路地裏の小道や、町屋。明治期以後のものであろう、「疑似洋風建築」。戦後復興期に、生命を託したと思える公共施設などなどなど。見れば見るほど、「宝の山」と思えます。また、そこでご生業に励んでおられる事業者の皆さん。ひとも、ものも、ことも全部「我が街の自慢!」なはず。などと思いを馳せながら歩く、私がおります。

 このように、街には良さや魅力がたくさん!「何もない」と、否定形から思考すると何も見えなくなると思うのです。あくまでも肯定系で。魅力と良さにあふれる久留米市と、筑後地域の町々。子どもたちの未来のためにも、「良さと魅力」を探して、人に伝えませんか?私にも教えてください。お待ちしております。

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